あの頃の君へ〜eternal love〜

暗闇の中で2人を照らす
かすかな青白い光。



目の前にある巨大な水槽の中では



色とりどりの魚たちが
踊るように戯れていた。



『美希…』



『俺を信じてくれるのか?』



『はい。』



その瞬間に世界が変わった。



全ての物に光が宿り
美しく輝き始めたのだった。



今までにこんな喜びを
味わった事があっただろうか。



それはまるで夢のようで



俺は人目もはばからずに
美希を強く抱きしめていた。



『私…』



『蓮さんがNo.1になった事を
雑誌で見て知りました。』



『だからきっと
私の事なんか忘れて…』



『今頃沢山の女性たちと楽しい
毎日を送ってるんだと思ってた。』



『でも、そうじゃなかった。』



『こうして会わない間にも
蓮さんは私を想い続けていてくれた。』