あの頃の君へ〜eternal love〜

『なぁ…』



『なんでそこまで
知ってんだよ!?』



『そんなの当然じゃーん!』



『だってアタシ創刊当初からの
メンスタ愛読者だもぉーーん♪』



そう得意気に話す彼女は



愛嬌のある笑顔を振りまいて



俺の分厚い心の壁を
いとも容易に破壊した。



『そうだ!』



『アタシたち友達になろうよ!
ねっ?ねっ?いいでしょ〜??』



『はぁ〜!?』



『なんで俺がお前とダチに
ならなきゃなんねぇんだよ。』



俺は眉間に皺を寄せて
見知らぬ女性に苛立ちをぶつけた。



『そもそもさ…』



『俺、お前の事知らないし。』



『あ〜!確かに。』



『アタシはね!田端 夏希!』



『ちなみに彼氏募集中の
19歳でぇ〜〜っす!!』