あの頃の君へ〜eternal love〜

そんなある日の午後。



いつものようにこの公園を横切り



交差点の前で信号待ちをしていると



突然見知らぬ女性が
向こう側から俺の名前を叫んだ。



『あ"っー!!!』



『西園寺 蓮だぁー!!』



その声で信号が青に変わると



女性は俺を指さして
すぐにこちらへ駆け寄ってきた。



『ねぇ!!!』



『あなたってさ…!』



『メンスタモデルの
西園寺 蓮でしょっ!?』



『あ、ああ…。』



そのあまりの勢いに



俺は状況を把握出来ないまま
呆然と彼女を見下ろしていた。



『うわぁ〜!!』



『めっちゃ綺麗な顔っ!!』



『やっぱり王子様って
噂は本当だったんだね〜!』



彼女はぐっと背伸びをして
まじまじと俺の顔を覗き込んできた。