その言葉で俺は決意を固めた。



正直乗り気ではなかったけれど、



こんなチャンスはもう
2度とないかもしれない。



それなら勇気を出して
また新たな1歩を踏み出そう。



だから、



俺は胸を張ってこう答えた。



『分かりました。』



『俺、やってみますよ!』



こうして、



伝説のNo.1ホスト
西園寺 蓮が誕生した。



___あれから1年後。



俺はMen's Styleのトップモデルとして
毎月その表紙を飾っていた。



雑誌は飛ぶように売れ、



Men's Styleは一躍人気雑誌の
仲間入りを果たした。



また、



店には連日のようにホストを目指す
若者たちが面接に訪れていた。



そう。



世はまさに空前のホストブームを
巻き起こしていたのだった。