あの頃の君へ〜eternal love〜

"どうしよう!"



"私、蓮くんの事
好きになっちゃいそう!!"



"私も〜!!"



そんな嬉しい言葉を胸に
俺は再び鍵盤を鳴らした。



曲の前奏部分には
緩やかな低音のキーが集中し、



中盤へさしかかるとともに
力強い高音へ移行する。



複雑に絡み合うリズムは
人々を魅了し、



その記憶を脳に刻みつける。



たとえこれが最後になっても



自分がここにいた証を
誰かの心に残せるように…



俺は最後の曲である
"別れの曲"を演奏した。



大きく息を吸い込んで
肩の力を抜いていく。



知らなかった。



こんなにピアノが
楽しかったなんて…



鍵盤に指を滑らせるたびに
俺の表情にも笑顔がこぼれた。