あの頃の君へ〜eternal love〜

そしてその晩、



彼女が店に現れた。



『今日も忙しそうね。』



『ああ。お陰さまでね。』



オープンからまもなく



店内は大勢の女性客で
溢れかえっていた。



『ピアノ…』



『無事に届いて良かったわ。』



『ああ。』



『でも、どうして俺に…?』



『だって約束したじゃない。』



『いつか蓮のピアノを
聞かせてね?って…!』



スミレさんが俺を見上げて
ニッコリと笑った。



『それはそうだけどさ、、』



『あんな高い物
受け取れないよ。』



まだ駆け出しの俺には
あまりに不釣合いなこのピアノ。



それに、



ここに居られる時間ですら
あと数日かもしれないのに…