あの頃の君へ〜eternal love〜

『失礼致します。』



しばらくすると、



伝票とトレーを持ったヒデさんが
2人の席に顔を出した。



彼女は伝票に目を通すと、



白い長財布から数十枚の万札を
抜き取りそれをトレーの上に乗せた。



『あっ…!』



その瞬間、



1枚のコインが流れるように
テーブルの下へ転げ落ちた。



500円玉だった。



『あ、あった…!』



俺は上半身を深く曲げて
そのお金を右手で掴んだ。



『スミレさん!』



『どっちにあるか当ててみて?』



俺は両手で拳を作り
彼女の前に差し出した。



『そりゃあもちろん…』



『右でしょ?』



突然始まったゲームに
彼女の瞳は輝やいていた。