あの頃の君へ〜eternal love〜

『ピアノかぁ…懐かしいな。』



『学生の頃を思い出すよ。』



その時、



俺の脳裏に忘れかけていた
あの日の光景が鮮明に映った。



"武瑠くん!"



"今度私にピアノ聴かせて…?"



ある日、



当時好きだった女の子に
突然そう言われた。



あれは確か中2の春の事だった。



それから、



俺は毎日のように
ピアノの練習に明け暮れた。



ただ大好きな人を
笑顔にするために…



『うちはもともと母親が自宅で
ピアノ教室をやってたんだ。』



『正直、最初は全然
乗り気じゃなかった。』



『やらされてる感もハンパなくて。』



『だから俺は嫌々やってた。』



『なのに、、』



『それでも母親は根気良く
俺にピアノを教え続けた。』