あの頃の君へ〜eternal love〜

長い黒髪を揺らしながら
スミレさんが下を向いた。



どうしてそんなに
悲しい顔をするんだろう。



俺には全く分からなかった。



『スミレさん、、』



『俺は全然変わってないよ。』



『そう…?』



『前よりずっと男前になったけど?』



『アハハ!ありがとう。』



俺は余裕なフリをして
少しだけ大人ぶった。



でも、



本当は余裕なんてない。



俺には時間がないんだ。



ここで生き残るためには、



1万でも多く売り上げなければ



レオに勝つ事はおろか
俺に残された道はない。



だからもう
俺は誰にも遠慮はしない。



そう決めたんだ。