あの頃の君へ〜eternal love〜

『私の事覚えててくれたのね…?』



『ああ。忘れるわけないよ。』



ただただ嬉しかった。



スミレさんが
俺を覚えていてくれて。



本当はずっと心の奥で
もう会えないと思っていたから…



『元気にしてた?』



『うん…』



相変わらず、



どこかそっけない
スミレさんの口調。



でも、



そんな彼女がふいに見せる
小さな微笑みは



まるで初心に返るように
俺の心を満たしてくれた。



『本当はね…』



『もっと早くここに
来るつもりだったの。』



『でも色々と立て込んじゃって…』



『最近やっと落ち着いたから
また来てみたんだけど…』



『しばらく会わないうちに、、』



『蓮はずいぶん人気者に
なっちゃったのね。』