あの頃の君へ〜eternal love〜

以前はあんなに
嫌がっていたというのに。



人という生き物はきっと
どうにでも変われるんだ。



『蓮さん!』



『VIP席でお客様がお待ちです。』



『頑張って下さいね!』



『はい…!』



"桜さんが来てくれたんだ"



俺はすぐにそう思った。



そして、



彼女を思い浮かべながら
席へ出向くと



そこで俺を待っていたのは
驚くほど意外な人物だった。



『蓮…!』



『久しぶりね。』



『、、スミレさんっ!!』



俺は目を丸くしたまま
その場で立ちすくんだ。



スミレさんに会うのは、



俺が初めて接客をした
あの日以来だ。