あの頃の君へ〜eternal love〜

『ねぇ、王子しゃま…?』



『そんな顔しないでよ。』



『芽依だって本当は…』



『ずっとここに居たいんだから。』



芽依が悲し気な目で俺を見上げた。



『芽依ね、、』



『王子しゃまには感謝してるんだ。』



『このままじゃダメだって…』



『そう気づかせてくれたのも
王子しゃまが居てくれたから。』



『全部全部王子しゃまが
教えてくれたんだよ…?』



『本当に大切な事を…』



いつからだろう。



彼女を大人の女性だと
思えるようになったのは。



まさかこんなにも早く
別れの時がやって来るとは



夢にも思わなかった。



きっと俺の中で



いつの間にか彼女の存在が
当たり前になっていたんだ。