あの頃の君へ〜eternal love〜

こんな時、



一体なんて声をかければ
良いのだろう。



もしも、



レオとの約束がなかったら…



俺はもっと笑顔で
彼女を送り出せたはずなのに。



『王子しゃま…』



『芽依がいなくなったら寂しい…?』



『ああ。』



そんなの…
寂しいに決まってる。



彼女は初めて
俺を指名してくれた



大切なお客様だ。



今日まで、



毎日のように顔を合わせては
2人で色々な場所へ出かけた。



その度に俺たちは笑い合って
沢山の思い出を作ってきたんだ。



なのに…



そんな楽しかった日々も



まもなく終わりを
迎えようとしている。



ホストになってもうすぐ2ヶ月。



大事なエースを失った俺に
レオに勝つ術などあるのだろうか。