あの頃の君へ〜eternal love〜

聞けば、



彼はここで10年間マスターとして
1人で店を切り盛りしているという。



両腕を素早く振り上げて
シェイカーを鳴らす姿は、



何だか格好良くてすごく憧れた。



『…いただきます。』



『おうっ!』



正直…



俺は酒なんか飲みたい
気分じゃなかった。



それでもここへやって来たのは、



きっと彼の優しい人柄に
惹かれたからなのだろう。



『味はどうだ…?』



『はいっ!』



『…すごく美味しいです!!』



それを口にした瞬間、



俺の沈んでいた心に
光がさしたような気がした。