あの頃の君へ〜eternal love〜

"あれ…意外と少ない?"



指名席へ向かう途中
店内を見渡すと…



そこには8組のお客さんが



各担当キャストたちと
楽しそうに盛り上がっていた。



つまり、



今ここにいる8組のうち
3組が俺のお客さんだ。



…知らなかった。



休みなく働く事が
こんなにも幸せだったなんて…



こうして、



俺はこの日を境に



ますます夜の世界へ
のめり込んでいった。



『…ご指名ありがとうございます。』



俺はいつもの笑顔で
客席の前に膝まずいた。



『お隣…失礼します。』



そして、



顔を上げた瞬間
この目に飛び込んできたのは…



誰よりも愛しいあの人の姿だった。