あの頃の君へ〜eternal love〜

『だってさ‥』



『この仕事を理解してくれる子
なんてなかなかいないからね。』



『やっぱり‥そういうものですか?』



『うん。そうだね。』



俺は今まで一体何人の女性たちに
このセリフを使ってきたのだろう。



この非現実の世界で



彼女たちを笑顔にする事だけが
ずっと俺の生きがいだった。



『でも‥』



『今まで彼女が欲しいって
思った事はなかったんですか?』



『もちろんあるよ。』



『けど‥』



『この仕事をしてるとクリスマスや
大型連休は絶対に休めないし‥』



『下手すれば誕生日すら
祝ってあげられるか分からない。』