あの頃の君へ〜eternal love〜

そして表紙の男性を指さすと、



夏希はいきなり俺の顔面に
ドン!と雑誌を押し付けた。



『…っっ!!痛ってぇーなぁ…!!』



『ハイハイ。そーですかっ!』



『まぁ…確かにリョウマ君は
超絶イケメンだからなぁ〜。』



俺はそうつぶやきながら、



雑誌を手に取りパラパラとめくった。



『でも、リョウマ君…。』



『こーんなにカッコイイのにさぁ…』



『今月の人気投票もアンタに負けて
"2位"だったけどねぇ〜っ!!』



『…えっ!?あっ、そーなの?』



『知らないのっ!!?
もおぉぉーーーっ!!!』



『あたしの王子様を差し置いて、
アンタが1位なんて許せなーい!』



夏希が悔しそうな顔で俺の胸を叩いた。