あの頃の君へ〜eternal love〜

『確かに、自分と周りを比べる
気持ちはよく分かります。』



『でも、俺はスポーツに上手いも
下手も関係ないと思ってます。』



『俺だって、リフティングなんか
ちっとも上手く出来ない。』



『けど…1番大切なのは、サッカーを
"好き"っていう気持ちでしょ?』



『…武瑠くん、、』



優弥は目に涙を浮かべて
そっと俺を見下ろした。



『もしも、このまま続けたら…
いつか先輩は、サッカーが嫌いに
なってしまうかもしれない。』



『だったら、そんなの
全部取っ払って、思いっきり
スポーツを楽しんだ方がいい。』



『俺はそう思います。』



夕焼けの空を見上げると、
淡いピンク色の雲が俺たちの頭上を
ゆっくりと流れていった。