あの頃の君へ〜eternal love〜

放課後、、



静まり返ったグラウンドで、
優弥はいつも1人寂しそうに
ボールを追いかけていた。



そんな姿が印象的で…



ある日、俺の方から声を掛けた。



『仲村先輩っ!』



『俺とリフティング対決しませんか?』



『…………いいよ。』



優弥は、不思議そうに俺を見ると
か細い声で返事をした。



『、、10っ!…11っ!』



『13!…14っ!……15っ!!』



ポン!…ポン!、、ポンッ!



優弥のリズムに合わせて
ボールが右へ左へ…宙を舞う。



『20っ!!…21っっ、、!』



苦戦しまくる俺とは正反対に、
優弥はボールを器用に操っていた。