あの頃の君へ〜eternal love〜

夏希の前とは打って変わり



俺はまるで別人のような態度で
初対面の凛ちゃんに挨拶をした。



しかし、



彼女はかなり緊張しているのか



しばらく目を合わせる事もなく
静かに足元を見つめていた。



すると、



そんな沈黙を破るように



夏希が鞄からスッと何かを取り出した。



『ねぇ、見て見て!』



『じゃあーーーんっ!!』



『買っちゃったよ〜!
今月の"Men's style"!』



そうして彼女が差し出したのは、



今流行りの"ある雑誌"だった。



それを勢いよくテーブルの上に置くと
夏希はニヤリと笑い俺を見上げた。