あの頃の君へ〜eternal love〜

『武瑠…』



『お前なんかあったのか?』



中村が目頭に皺を寄せて
不思議そうに首を傾げた。



でも俺はすぐには口を開かなかった。



何度も何度も繰り返される



さっきの出来事が頭の中を
ぐるぐると回って離れないからだ。



俺の頭の中は既にあの人の言葉で
埋め尽くされていた。



『‥‥‥‥‥。』



『おーい!聞こえてますぅーー??』



『タ、ケ、ルくーーーん??』



『なぁ、仲村…』



『お前はホストの仕事ってどう思う?』



『えっっ…!!!??
なんだよ!?いきなり。』



突拍子もない俺の問いかけに
今度は彼が目を丸くした。



『ホストかぁ。う〜ん。何だろな〜?』



『毎日女の人たちににチヤホヤされて
楽して稼げるオイシイ仕事って感じか?』



『まぁ、所詮イケメンにしか
出来ないよなぁ〜。あの仕事は…!』