『お待たせ♪』



『ああ!蓮!やっと会えたわね‥!!
本当に会いたくてたまらなかったわ!!』



ソファから身を乗り出し



両手を広げて愛しい目で俺を見上げる彼女。



それを目にした俺は
ニヤリと笑みを浮かべ



彼女の肩を抱き寄せながら
ゆっくりと隣へ並んだ。



『本当…いつ見ても綺麗な顔ね。』



俺の頬に手を伸ばし、



彼女はうっとりした目で俺を見つめた。



いつだって彼女は
俺を欲しがり俺を誘惑する。



そんな日常にはもう
すっかり慣れてしまった。



『それはこっちのセリフだよ。』



『ねぇ、リップの色変えた…?』



『えっ…!?』



そのふっくらとした大人の唇が
彼女のチャームポイントだ。



『…どうして分かったの?』



『何だろうなぁ?』



『いつもより少しだけ
薄い色だから…かな?』



すると、



彼女は一瞬目線を落として
細い指先で俺の唇をなぞった。