あの頃の君へ〜eternal love〜

『次はロジャーゴールドを30本!!』



『リシャールを2本入れてっ!!』



彼女は、休む間もなく次々と
高級酒ばかりをオーダーしていった。



そして、ギャラリーたちの目線は
ますます彼女に釘付けになった。



『飛龍っ!!』



『ルイ13世を5本入れて!!』



『かしこまりました。』



すっかり上機嫌の葵は、
勝ち誇ったような顔で
急に立ち上がり、その場を離れた。



『おいっ!!!』



焦った俺が肩を掴むと、
彼女はさっとその腕を払いのけた。