あの頃の君へ〜eternal love〜

『だいぶ前から
約束してたんだよ。』



俺は小さくため息をついて
葵をなだめるように隣へ座った。



彼女はとにかくワガママな女だ。



金は使うが1度キレると
男の俺でも手に負えない。



『蓮と同伴してたあのオバサン…』



『確か、Aliceの社長でしょ?』



『ああ。』



そう言って、



葵は成美さんを睨みつけるように
鋭い目つきで視線を送った。



『あたしの方がずっと
早くから並んでたのに!』



『あの人の方が先だなんて許せない!!』



彼女は既に酔っているのか
向こうへ響くほどの大声で言った。