あの頃の君へ〜eternal love〜

『いらっしゃいませ!!!』



通常より1時間以上も
早く開店した店内は



ものの5分で満卓になった。



懐かしい顔から
見慣れた顔まで…



沢山のお客さんたちが



『おめでとう』の言葉を俺にくれた。



『ウソだろ……』



ずっと夢だった光景が
今目の前に広がっている。



それに表では俺を待つ人々が
いまだに長い列を作っていた。



信じられない。



本当にこんな事が
俺の身に起こるなんて‥



しかし、



そう順調に事は進まなかった。



『ちょっと!!』



『どうして今日あたしと
同伴してくれなかったのよ!』



VIP席にいる常連客の葵が



俺を見るなりいきなり
不満をぶつけてきた。