あの頃の君へ〜eternal love〜

『オラッ!』



『さっさと支度しろっ!』



『分かったよ。』



優弥に背中を押され、



俺はしぶしぶ
更衣室のドアを開けた。



『蓮っ!』



『お誕生日おめでとう!!』



『ああ…』



『サンキュ。』



突然俺の目に飛び込んできたのは
いつもの通りの明るい秀吉だった。



2人が顔を合わせるのも
あの日のGRANDE以来だ。



それなのに、



俺はよそよそしい返事をして
思わず目線を反らせてしまった。



どうしてこんなに
気まずく感じるのだろう。



『この前はごめんね?』



『あ、ああ…』



秀吉が俺の顔色を伺うように
小さな声で細々と言った。