あの頃の君へ〜eternal love〜

『まだ開店1時間半前
なんですけどぉー?』



俺はいつものように
上から目線で口を尖らせた。



『バーカ!』



『あの大行列を
見てねぇのかよ?』



『えっ!?』



"まさか…"



そんな嬉しい心の悲鳴は
次の言葉で的中した。



『お前のお客さんたちが
駅の方まで行列を作ってんだ!』



『俺の…?』



『ああ!』



『もうパニックになり始めてる。』



『だから今日はこのまま店を
開けなきゃ間に合わねぇんだよ!』



あんなに沢山の人たちが



俺のために‥?



本当にこんな事が
自分の身に起こるなんて‥



俺はまだ信じられずにいた。