あの頃の君へ〜eternal love〜

『蓮‥!』



『これってもしかして‥?』



そのまま列をたどって行くと、



それは店の入口前で
ピタリと止まった。



もしかしたら‥



俺もまた彼女と
同じ事を考えていた。



『成美さんっ!』



『ごめん!』



『ちょっとここで
待っててくれない?』



『分かったわ。』



俺はいったん彼女と別れ、



人目を避けるように
裏口から店へ入った。



『おはようございます!』



いつものように挨拶を交わすと、



広い店内は見た事もない
沢山の祝花で囲まれていた。



そしてホールに目をやると、



そこでは何やらスタッフたちが
バタバタと開店準備に追われていた。



『おーい!!』



『お前おっせぇーよっ!!』



突然、



優弥が俺を見るなり
ホールの中から顔を出した。