あの頃の君へ〜eternal love〜

一生言わないつもりだった。



ホストとしての夢物語など‥



『そう。それは初耳ね。』



『だろ‥?』



運転席の窓を少し開けて
俺は冷たい夜風を頬で感じた。



こうしていると、



何だか少しは気も紛れた。



そうするうちに、



車は少しずつ流れていき



2人はようやく店の近くの
駐車場へたどり着く事が出来た。



『その夢‥』



『今夜私が叶えてあげる。』



『えっ‥!?』



『大好きなあなたのためだもの。』



『今の私ならお安い御用よ?』



全身から溢れ出す
自信に満ちたオーラ。



それは俺を圧倒し
胸の内を熱くさせた。



『それ本気で言ってるの?』



『もちろんよ。』



『分かった。』



『期待してるよ。』



俺は不敵な笑みを浮かべて
彼女の耳元で囁いた。