あの頃の君へ〜eternal love〜

『成美さん!ごめん!』



『このまま店に行ってもいい?』



『えっ…!?』



『優弥が今すぐ店に
来いって言うんだよ。』



『分かったわ。』



アクセルを踏み込んで
猛スピードで店を目指す。



こんな同伴は前代未聞だ。



『今日はとんだ1日ね。』



『ああ。まったくだよ…』



ため息をついて前を見ると、



車はいつの間にか
渋滞の波に飲まれていた。



『クソッ‥!』



『なんでこんなに
混んでるんだよ。』



少しも進まぬその波に
イライラばかりが募っていく。



一体どうすればいいんだ。



俺はハンドルを握りながら
下唇を噛み締めていた。