あの頃の君へ〜eternal love〜

『レストランってどの辺?』



『次の信号を右折してすぐよ。』



『分かった。』



そのままハンドルを右に切ると
目の前の信号が赤に変わった。



その時、



俺は胸元で震えている
携帯に手を伸ばした。



"着信8件"



電話は優弥からだった。



『なんだ?この鬼電は…』



画面を覗き込むと、



そこには優弥の文字で
埋め尽くされていた。



アイツに何かあったのだろうか?



心配になった俺は、



ハンドルから片手を離し
電話をかけ直す事にした。



『もしもし?電話くれた?』



『ああ!お前今どこにいるっ?』



『みなとみらいから
ちょっと離れたとこ。』



『マジでっ!?』



電話越しの彼は
何やら酷く慌てていた。