あの頃の君へ〜eternal love〜

『なるほど。』



『で…成美さんは夢を叶えたわけだ?』



『そう。』



『どんなに辛くても
絶対に諦めなかった。』



『そしたら、あなたに出会えたの。』



成美さんが俺の目を見て
いつも以上の笑顔を見せた。



まるで出会った頃のように
ほんの少しだけ彼女が幼く見えた。



『蓮と2人でこんな風に夜景を
見てるのも何だか夢みたいだわ。』



『ああ。俺も同じ気持ちだよ。』



その言葉と同時に、



俺は彼女の肩を抱き寄せ耳元で囁いた。



俺の仕事は



女性に"夢を見させてあげる"事。



だからあと数時間もすれば、



彼女はきっとシンデレラのように
甘い夢から覚めるだろう