あの頃の君へ〜eternal love〜

『…もともと決めてたんだ。』



『ホストは"25歳まで"って。』



その時、



俺がとっさについた嘘は
別にたいした理由じゃなかった。



それでも彼女はあの日まで
俺の言葉を信じていた事だろう。



『それで…お店はいつ辞めるの?』



『3月15日。』



『…3月っ、、!?』



『その日って、、確か…
あなたのお誕生日よね…?』



『…ああ。』



タイムリミットまであと1ヶ月。



バースデーイベントを終えたら
俺は本当に店から消える。



やっとここまでたどり着いたんだ。



もう何1つ…後悔はない。



『何だか、、もったいないわね…』



『あなたならもっと
上を目指せるのに、、。』



すると、



彼女の潤んだ瞳が



淡い照明にリンクして
切なく光った。