あの頃の君へ〜eternal love〜

『マスター!』



『今日はありがとうっ!』



『ごちそうさま!また来るねっ!』



『おう!』



『あっ!美希ちゃんも…』



『またね…?』



『う、うん…』



そうして



作り笑顔のまま秀吉は
俺を避けるように店を出て行った。



『………はぁ。』



俺はガックリと肩を落として
テーブルに深いため息をついた。



『蓮…』



『何があったか分からんが
早くアイツと仲直りしろよ?』



『ああ。』



洗ったグラスを片しながら
マスターが俺にそう言った。



秀吉が何を考えてるのか
俺には分からない。



俺は単なる



"おせっかいな男"なのか…?



『そろそろ行くか?』



『うん……。』



美希の表情が
暗くなってしまったのも



きっと俺のせいだ。