あの頃の君へ〜eternal love〜

その言葉に、



美希は動揺を隠せない様子で
ただただ黙って俺を見つめていた。



『じゃあ…』



『私を武瑠のお嫁さんにしてくれるの…?』



『…ああ。』



俺が笑顔でそう答えると、



美希はまるで子供のように
両足で大きく飛び跳ねた。



『ウソみたいっ!!』



『本当に嬉しいっ!!!』



そして、



勢いよくこの胸に
飛び込んできた彼女を



俺はもう1度強く抱き締めた。



彼女の涙が嬉し涙に変わったのは
きっとこの瞬間だっただろう。



『必ず幸せにする。』



『だからあと少しだけ
待っててくれないか?』



『うん。』



俺の腕の中で彼女が涙を流しながら
そっとうなづいた。