言わなきゃ
今、由里子に本当の事を言わなきゃ……
『あのね由里子…
私ねずっと由里子に言わなきゃイケない話があってね………』
由里子は微笑んで
『うん。聞かせて
………って、言うか私ね実は気付いてた。
沙奈とお兄さんと、それから……卓くんは本当の兄弟じゃないのかなぁ……って。』
『由里子…』
私の目は涙でいっぱいになった
『私、沙奈の親友だよそれに卓くんの異常なほどな沙奈へのスキンシップを見てても何となくね。
卓くんは沙奈が好きで沙奈はお兄さんが好きで、でもお兄さんには彼女がいて―――なんか沙奈、苦しいね』
由里子の優しい言葉に私は涙が止まらなかった
由里子は卓が好きなのに、卓は私が好きだと知っていて私の親友をしていてくれていたなんて……
