バーベキューの支度を仲良くしている千夏さんとお兄ちゃん………
見なきゃ良いのにどうしても見てしまう
千夏さんがお兄ちゃんに寄り添う度に私の心は痛いよ・・・
だけど誰が見てもお似合いだ
私は、お兄ちゃんばかり見ていた。
それに気付いたのは由里子。
玉葱をバーベキュー用に輪切りに切っていた私に由里子は近付いて来て小さな声でそっと言ってきた
『沙奈、お兄さんが…………好…き…なの?』
私は由里子の言葉にビクンとした
私とお兄ちゃんは本当の兄弟だと由里子には通しているのに何故、由里子はこんな言葉を言ったのだろう?
きっと私が、お兄ちゃんとしてではなく男として見ていたのを同じ女として、そして親友として分かったのかな…。


