『さてと

お待たせ帰ろうっか』


私は卓を無視して私のペースで教室を出る




卓は黙って私に追いつき肩を並べて学校を出た




『俺さ、いつも思うんだけど沙奈って学校では俺に冷たいよね?』



卓が私の顔を覗きこんでくる




目の前に卓の整った格好いい顔がある



思わず照れそうになりながらも言い返す




『当たり前でしょ!


卓の事を好きな女の子から私、反感買いたくないもん!!』




『良いじゃん反感買われたって


もしそうなったら俺が沙奈を守るからさ』




『なに言ってんのよ

卓は早く彼女を作ってその彼女を守ってあげなよ


姉を守ってどうすんのよ~』




無理に笑いながら言った