『さてと、沙奈も起きたし朝食でも作るかな。
沙奈も食べるだろ?
トーストと目玉焼きだけど』
そう言って爽やかな笑顔を私に向けてキッチンに向かうお兄ちゃん
『あ……うん。
ありがとう……
じゃあ私、コーヒーを入れるね』
『おぅサンキュー』
お兄ちゃんは長い手を私の頭に延ばしてその手をポンと置いた
その瞬間
キュン………って
なったのが自分でも良く分かった
そして私は、予め挽いてあるコーヒー豆をコーヒーメーカーに入れてセットをする
5分ほどしてコーヒーの良い香りが部屋中に広がった
なんか新婚さんみたい
えへへ
なんちゃって
だよね


