お兄ちゃんは溜め息を一つした後で
『そうだな
沙奈は女だもんな
悪かった』
『そうだよ私は女なんだから』
取りあえず喧嘩にならなくて良かった
って、思えたのは束の間だった・・・・
『兄貴、俺は沙奈としかヤらないよ』
え? ちょっと卓、何を言い出すの?
私は咄嗟にお兄ちゃんを見た
『卓、お前
何言ってんだよ!!』
卓は私の肩を抱いてお兄ちゃんに言った
『俺は……沙奈が好きだ!!
愛してる。
夕方、沙奈にも告白した……
沙奈がこの家に来た時から俺は沙奈が好きだった。
あれから10年、もう立派な男と女だよ。
誰かに沙奈を取られたくないから好きだって告白した……
兄貴、応援してくれるよな?』


