お兄ちゃんは何も言わず私を、そっと抱き締めてくれた 私は、ただ ひたすら お兄ちゃんの腕の中で泣いた…… 30分くらいは経っただろうか やっと落ち着いた私 落ち着いて気付いた 私、お兄ちゃんの腕の中にいる ずっと私が泣いてる間優しく包み込むように抱き締めてくれていた 卓に今日、抱き締められたのとは違うとても安心感のある腕の中 お兄ちゃんの腕の中から私はお兄ちゃんの顔を見上げた 『落ち着いたか? そんな上目遣いで見るなよ……… 照れるだろうが』 お兄ちゃんは顔を横に背けて私を引き離した