お兄ちゃんは、少し公園を歩き回って私の前に立ち、告白が始まった。



『俺、今まででこんな告白した事ないから少し緊張してるよ。
沙奈も緊張してるよな?……きっと。
だけど、ちゃんと聞いてな。
俺、沙奈が好きだ。
愛してる。
もしかしたら沙奈も俺が好きなんじゃないか?……って、感じた時もあったけど俺の勘違いかな。
……沙奈も知ってるように俺には千夏がいた。
俺は千夏で、沙奈を好きだって言う気持ちを誤魔化し続けて来た最低な男だ。
それにその間、沙奈は好きなままで千夏も好きになったりして気持ちが沙奈と千夏の間を行ったり来たりしてた。