イヤーーーーっ キスされる 絶対にイヤーー 『おいっ!! お前何やってんだよ!!』 そう声が聞こえて気持ちの悪い男を払いのけてくれた 『何だよ お前?』 『俺の大切な女だよ なにか用か』 いつもは優しい顔なのに、誰が見ても怖い鋭い目付きで気持ちの悪い男を睨み付けている そして気持ちの悪い男は何も言わず立ち去った 腰が抜けて座り込んでいる私に優しく手を指し延ばしてくれた大きな手に私は掴まった 『…ヒック……お兄ちゃ…ヒック…ん………』