しばらく沈黙が続いた後―――― 『良いよ。 沙奈の生地だしな。 お前の提案にしては良い提案だよな』 『一言多いんだよ! じゃあ、沙奈の親父さんに再会して、それから1人づつ沙奈に告白するって事で』 『了解』 この兄弟の会話を、私はキョトンと見ていた。 卓も、お兄ちゃんも格好良い顔して、格好よく話して……しかも真剣な顔で。 私、本当に、このイケメン2人から告白されるの? なんかなんか、贅沢だよね……私。