そして後部座席に座ってる私と卓は、顔を見合わせて笑い合った。 私はもう、卓に誤解をされたくなくて、お兄ちゃんの隣りである助手席に乗らなかった。 だから誰も助手席に座ってないから、お兄ちゃんは少し寂しそうに言う。 『なんか俺の知らない間に、卓と沙奈、仲良くなり過ぎてないか?』 バックミラーに、心配そうな、お兄ちゃんの目が写るのが見える。 だけど、気付かないフリをした私。 そして、卓がいつものように提案してきた。