『それで、今も卓くんに誤解されたままなんでしょ?』



『うん』



『お兄さんは千夏さんと、どうなってんの?』




『千夏さんとはまだ続いているみたい。
千夏さんが毎日、うちに来るんだよ。
この前、言われちゃった。
私を本当に昴に好きになってもらう為に私は頑張るから、沙奈ちゃんも正々堂々と私と戦ってね……って』





『へぇ~、あの、大和撫子系の千夏さんがねぇ…。
ねぇ、私、思ったんだけど卓くんが実は好きだった、って、千夏さんに言っちゃえば?
そうすれば千夏さんも楽になれるし、お兄さんだって、千夏さんに戻るんじゃない?』