私のすぐ隣りにいる卓の存在を忘れて私はつい一粒の涙を流していた
その瞬間
卓の胸の温もりの中にいた
ギュウって力強いんだけど優しく私を抱き締めた卓
『なんで?
なんで俺じゃないの?なんで兄貴な……んだよ』
『違う!!
違うよ!
ちょっと目にゴミが入っただけ』
すぐに嘘だと分かる嘘をついて卓の胸の中から逃げた
『沙奈…
俺さ、ずっと前から沙奈は兄貴が好きなこと知ってるよ。
沙奈を見てれば分かるよ。』
私は、また違うと嘘を言おうとした時に卓に言われた
聞きたく無かった言葉を――――
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