「さて、君は?」 「そうですね。貴方はどうせすぐに死にますし、教えてあげてもいいですよ?」 あと残り僅か。覚えていてくださいよ? 「新撰組一番組組長、沖田総司といいます。残り僅かな時のなか、覚えておいてもらいたいものです。」 「残念だけど、それはないかな。僕は新しい世を見るからね。」 「新しい世が来ることはありません!!」 僕は吉田に斬りかかる。 激しい打ち合いが続いた。 「時流を読めない幕府の犬が何言っちゃってんのさっ!」 「犬ですか。その犬に斬られる気分は如何様でしょうか?」