────「こっちが当たりみたいですね。」
池田屋に着き、にこにこと言う沖田さん。
これから斬り合いが始まるというのになんと呑気なことか………。
「会津藩からの連絡はまだ来ていません。」
私がそう言うと、近藤さんは険しい顔つきになった。
それからさらに、数時間が過ぎた───。
───「さすがに遅くないですか?」
私は近藤さんに聞いた。
「…仕方ない。我々だけで踏み込むしかないだろう。」
…………史実通り。
さぁ、これからはじまるんだ。
「会津中将殿御預。新撰組!」
斬り合いという名の
「ご用改めである!」
───殺し合いが。



