何故私は、稽古に参加しているの?


その意味すらも、きっとないでしょ?


だったら、私がここにいる意味もない。


資格もない。


ここを出て行くのが一番だけど、それは局中法度があるため、不可能。


なら今日の池田屋事件を利用すればいいんじゃ?


どさくさに紛れて、逃げることくらいはできるんじゃ……………。


華南の、夜まで待てということは夜まで行動せずにおとなしくしていろということだよね?。

 
夜に、始まるんだ。
 

─────戦いが。


あれから数時間。幹部のみの緊急幹部会が開かれた。


私が呼ばれるはずもないけどね。


そろそろ、監視は外してほしい。


鬱陶しい。というのも本音だけれど。


私が未来でどんな扱いをうけていたか、彼らは知っているはず。


よっぽど私が気にくわないんだね。


「舞花さん。これから討ち入りに行きますよ。」


沖田さんが幹部会から帰宅した。


「私もでるんですか?」


そう聞くと、「当たり前です。」と沖田さんは言った。


「こんな日にかぎって動ける隊士が少ないそうですよ。ですから、舞花さんにも参加してもらいます。」